その歳で?と言われるのかもしれないけど、自分は実家に住んでいる。
東京の片隅で、ずーっといい歳の母、30なのに未婚の姉、87歳の祖母 の4人で暮らしていた。
父親は20年前に事故で死んだまま、嫁だった母親はバブルの残りカスでまだ土地が高かった時に死んだ父親の相続税から発生した多大な借金をかかえながら、そのまま姑だった祖母と娘、息子とそこで生活を続ける事を選んだ。(3年ほど前に銀行や地元の不動産屋さんに協力してもらって清算して家を小さく立て直して今はすっきりしています)
我が家では物心ついた時から同居の祖母を「バアバ」と呼んでいる。これは30近くなったいまでも変わらない。
うちの祖母はこの前87歳になったばっかりで、足腰が弱くはなっていたものの魚なんかよりも肉ばっかくいたがるし、味の濃いものが好きなのに血圧は正常だし、友達とあそびにいったりするし、ケーキだいすきだし。元気そのものだった。
そのバアバが先週末の日曜日、早朝に突然、息を引き取った。
土曜日に少し体調が悪いといって吐いてしまって寝ていた。
病院に行くほどじゃない。寝れば治る。
そう言って早めに寝て、そのまま目を覚ます事はなかった。
金曜日に友達と遊びに行って「たのしかった!!」と嬉しそうにはしゃいで、次に出かける予定まで作っていたのに。
念のために病院に連れて行こうとした母親が起こしに行ったら既に冷たくなっていた。
あまりにも急だった。
すぐ上の部屋で寝ていたのにきづくこともなく、ぬくぬくとねていた。
87歳。病歴なし、ポックリいった。
よかったねー幸せな死に方だー。なんてみんな言う。
そんなばかな、幸せなわけあるか。家族だって青天の霹靂、まったく覚悟なんてゼロもいいとこで。。。いまだに現実感がまったくなくて部屋に寝てる棺を見るたびに不思議な気持ちになる。
本人が一番びっくりしてるんじゃないか。
本当にそんな、まさか今死ぬような人じゃなかったんだよ。そのくらい元気だった。
従兄弟が去年結婚して、なんとか一人だけでも孫の花嫁姿が見れてよかったね。と思うよ。
大好きなおばあちゃん!だなんていうつもりはないし、いっしょに住んでればそりゃ年寄り特有のしつこさに辟易として喧嘩もしたし、腹を立てることが多かったのが現実だし、毎日髪を切れとしつこく言われていた。
でも、それを含めて生活の一部だったし、母子家庭の性で母親よりも下手したらいっしょにいた時間は長いかもしれないくらい。悲しいとか、淋しいとか、辛いとか、苦しいとか、そんな事よりもただただ、喪失感というんだろうか。
だだっ広い部屋に誰もいない。4人であたりまえだったまだきれいな家に今は3人しかいない。
実感がない。
木曜日にお通夜、金曜日に告別式。現実が襲ってくるなあ。
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